こんにちは。3年前に会社員生活を卒業し、気ままなセカンドライフを満喫中!のナナです。
最近知り合いになったがんサバイバーの方から、あるサービスのチラシをいただきました。「これ、本当にいいサービスなんだよ!」という熱~い言葉を添えて。
そのチラシに書かれていたのは「キャンサードライブ」というサービス。チラシとサービスのホームページを拝見し、起業の経緯を記したKindle書籍『キャンサードライブ: がん患者の為のドライブサービス』も読ませていただいて、「なんて素晴らしい取り組みなんだろう」と感動❤ 定年後の生き方のヒントになりそう!と感じたので、シェアしますね♪
患者目線から生まれたドライブサービス
キャンサードライブは、ご自身もがんを経験された宮田和幸さん(64歳)が、2020年に設立した任意団体。「がん患者を首都圏のどこにでも車で送迎する」サービスを提供しています。通院などのサポートはもちろん、気分転換のドライブでもOK! 費用がガソリン代や高速料金などの実費のみ、というところも含めて、ありそうでなかったサービスです。
キャンサードライブ設立の背景にあるのは、宮田さん自身のがん体験です。2005年、45歳の時に直腸がんになった宮田さんは、手術を終え退院した翌日、妻と一緒にドライブに出かけました。なんとなく海に向かって走り、ふらりと入った湘南の海岸沿いのカレー屋さんで、江の島と海を見ながらランチタイム。
「ああー、無事に退院できてよかった」
元々車の運転が好きだった宮田さん、ドライブによって心身ともにリフレッシュすることができたそうです。
がんと闘う過程では、気持ちを切り替える時間がとても大切になります。ドライブしながら風景を眺め、気分転換することで、新たな気持ちで病気と向き合う力が湧いてくる……。この経験から宮田さんは、同じようにがんと闘っている方々の「リフレッシュ」をサポートしたいと考えるようになりました。そして、その思いは定年退職を機に実現へと動き出したのです。
定年の翌日に「キャンサードライブ」を設立
2020年11月、宮田さんは60歳で長年勤めた電機メーカーを定年退職します。そしてその翌日に「キャンサードライブ」という任意団体を立ち上げました。す、すごい行動力!
もちろん、突発的にスタートしたわけではありません。退職の1年ほど前に妻の了解を取り付け、地元の移送サービス団体でボランティアドライバーとして高齢者や障害のある方々への対応方法や運転技術を学ぶなど、地道な準備を重ねた上でのスタートでした。
ウェブサイトを作成し、チラシも作って、後は申し込みを待つだけ! ……ですが、誰もアクセスしてきません。
宮田さんがスタートしたのは、当時は世の中にまだない新しいサービス。そんなサービスを、例えば「がん患者 ドライブ」と検索して見つける人はたぶんいないのです。がーん!
医師や看護師とのつながりから認知が広がる
そこで宮田さんが打った次の一手が「再就職」でした。
キャンサードライブの活動を続けながらも行え、サービスの周知も図れる、その仕事は……
「訪問診療の医師を送迎するドライバー」でした。ナルホド!
並行して、患者さんがドライブに看護師の同行を希望する場合の紹介先を探します。候補団体の代表に、訪問診療のドライバーに応募することを考えていると話すと、「それなら、いい先生を紹介しますよ」。
そんな経緯で、2021年の5月から、訪問診療も行っている病院のドライバーとして働き始めた宮田さん。医師や看護師との信頼関係を築き、連携先の訪問看護ステーションや介護施設などで働く人とのつながりも通して、がん患者向けのドライブサービスを周知していきました。
そして2年後、キャンサードライブの仕事に専念するために、病院運転手の仕事を退職。患者団体などにアクセスしてサービス内容を伝えたり、がん患者向けのイベントに出展するなどの広報活動を本格化しました。
そこからの縁でがん関連のYouTubeチャンネルにゲスト出演し、より多くの「潜在顧客」にサービスの存在と、どんな人がどんな思いでサービスを立ち上げたのかを知ってもらうことができました。
「退職後は、本当に自分のやりたいことを、自分の責任でやってみたい」
ドライブサービスへの申し込みは、キャンサードライブのウェブサイトにある問い合わせページから。名前とメールアドレス、メッセージを送信すれば、具体的なスケジュールなどを相談しながら決められます。
こんな風に「がん仲間」をサポートするサービスの存在は、とても心強く感じられます。同時に、退職後に新たな挑戦をし、自分の経験を活かして社会に貢献する宮田さんの姿に、人生の後半も捨てたもんじゃないぞ!とワクワクする気持ちがわいてきます。
宮田さんの著書には、こんな言葉が書かれています:
会社員時代にも新しいサービスを企画してきましたが、やはり自分の思いと会社としての都合は相反する事も多々ありましたので、退職後は本当に自分がやりたい事を自分の責任でやってみたいという思いがありました。その上に自分のがん体験やドライブ好きという事を生かして立ち上げたサービスです。
宮田 和幸. キャンサードライブ: がん患者の為のドライブサービス (pp.26-27). Kindle 版.
そうなんですよね。本当に自分がやりたいことを、自分の責任でやってみる。
宮田さんの活動を知り、ご著書を読むことで、セカンドライフに一歩を踏み出す勇気が出てきます。うん、そうだよね、私も、ゆるっとがんばろう~!