50代からの自分探し! 仕事を「遊び」に変えて、後半生をもっと楽しむ方法【ウェルビー書籍クリップ】

終活・セカンドライフ

アラフィフと呼ばれる年齢になった頃から、タイトルに「50歳」「50代」と書かれた本が、やたらと目につくようになりました。

書店を歩けば、「50代で始める〇〇」「50歳でも◎◎は遅くない!」「〇〇は50代から」といった文句が目に飛び込んでくる。オンライン書店でそんなタイトルの本や雑誌の特集を目にすると、ついポチっとしてしまう。そんな経緯で、私の手元には「50歳本」がやたらと集まっています。

今日ご紹介したい書籍も、そうした「50歳本」の1つ。ふわっとしたタイトルや表紙のイメージとは裏腹に、内容はがっつり「仕事人生」の本です。でも、仕事本にありがちな「べき・ねば」は皆無で、押しつけがましい人生論もなく、さらりと軽やかに「こんな後半生なら素敵だな!」と思わせてくれます。

『50歳から花開く人、50歳で止まる人』(有川真由美著、PHP研究所、2022)

本の概要

50代以降の人生を「組織や縁故に縛られない自由な選択の時期」と位置づけて、「気負わず、無理せず、伸び伸びと」自己実現を目指す生き方を提案する書。数多くの転職経験をもち、現在は作家・写真家として活躍する著者が、仕事人生の後半は仕事自体を「最高の遊び」として楽しみ、「遊ぶように生きる」よう提唱する。盛り込まれたアドバイスは読者が実践できる具体的な行動にまで落とし込まれていて、「『やってみる』がそのまま自己投資になる」「自分の『強み』も『弱み』も誰かが見つけてくれる」など、心に刺さる金言多数。

まずは、次のチェックリストをご覧ください。いくつ当てはまりますか?

1. 「人生後半は働きたくない」と思っている

2. 「雇ってもらえるだけでもありがたい」と思っている

3. 「会社がなくなるのが怖い」という不安でいっぱい

4. 「いまさら、そんな仕事はできない」と思っている

5. 「年をとると、仕事がない」と思っている

6. 「私は〇〇の仕事しかできない」と思っている

7. 「やりたいことはあるけど、お金にならない」と思っている

8. 「老後は年金でミニマムな生活をすればいい」で満足している

9. 「自力で生き抜けるのは、特別な人だけ」と思っている

10. 「生きていくためには嫌な仕事もしなければ」と思っている

私が当てはまったのは、1、6、7、8の4つ。特に1の「『人生後半は働きたくない』と思っている」というのは、自分が思っている(だからこそ迷っている)ことをずばりとピンポイントで言い当てられたようで、ドキッとしてしまいました。

実はこの「10のチェックリスト」は、本書の第1章の各節(第1章は全10節から構成されています)のタイトルに則ったもの。本書では、これら10項目について、「このように思っていますか?」と問いかける形で論旨がスタートします。そして、「そのように思うのは、こういう理由からではありませんか?」「これからは、こんなイメージを持ってみては?」と、「自分優先(ファースト)での生き方、働き方」を提案してきます。

曰く、

これからは、「ラクなほう」ではなく「楽しいほう」を選ぶ

「~しなければ」ではなく、「~したい」を判断基準にする

すべての年代で「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を同時進行する などなど。

(最後のは、「人生100年時代」という言葉を生んだ書籍『LIFE SHIFT』で提唱された「ポートフォリオ・ワーカー」に近いですね)

そして、「この本を読んだあなたには、次のような変化が訪れるはず」というんです:

  • 「自分はなにがしたいのか」「なにができるのか」を具体的に考え始める
  • 生きていく手段はいくらでもあることがわかり、経済的不安から解放される
  • 時間やお金、エネルギーを浪費せず、大切なこと、大切な人に使うようになる
  • 学ぶことや新しい経験をすることに積極的になり、ワクワクした毎日になる

うわー、いいじゃん! 

どうですか? 読んでみたくなりませんか?

私は正直なところ、「人生の後半になってまで、アクティブには働きたくないよなぁ」っていう思いが強かったんです。働くことに疲れちゃって、仕事は人生の前半だけでいいかなあ、って。

でも、本書にあった「50歳からは成功も失敗もありません。1年単位で新しいことをやりましょう」という言葉が、私には非常に刺さりました。50歳を過ぎたからこそ、大志を抱ける。人生の後半に向き合える。自分ファーストで生きていけるんだな、と。

もし今、「人生の後半は、どうやって生きていこうかな」「どんな仕事をしていこうかな」「こんな社会的な役割を果たしていけたらいいけれど、お金にならないかも」などなど、後半生×仕事、にモヤモヤした思いがあるなら、読んで本当に損はないと思います。

ちなみに、本書はAmazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」の対象になっています(2024年8月現在)。Kindle Unlimitedを契約しているなら、ぜひサクッと読んでみてください♥

タイトルとURLをコピーしました