ちょっとご無沙汰していたナナです。さて……皆さん、自分の「強み」というと、何を思い浮かべますか?
強みを客観的に測る心理テストとして、ビジネス界隈では「クリフトンストレングス・テスト」(ストレングスファインダー)が有名かなと思います。
でも、ストレングスファインダーでわかる強み(資質)って、すごくビジネス寄りですよね。人生の後半、会社組織を離れた環境で、どんなふうに強みを発揮していけばいいんだろう……?
なんてことを考えているときに出会った、もう一つの強み診断ツール「VIA-IS」。日本での知名度はまだあまり高くないように思いますが、日本語版のオンライン診断もあって(しかも無料)、とっても示唆深く、この先の人生に役立つこと間違いなし!とワクワクしたので共有します♪
人間が誰でも持っている「24の美点」。それへの「当てはまり度」がわかる
「VIA-IS」は、Values in Action Inventory of Strengthsの略称。前半のValues in Action(VIA)は「行動の根底にある価値観」。個人としての行動規範、人格を形作る価値観、と言い換えることもできそうです。で、後半の Inventory of Strengths(IS)は「強みの一覧表」という意味になります。
VIA-ISは、才能やスキルという「成功につながる強み」ではなく、「幸福につながる強み」を測定する目的で開発されました。その強みを持つ本人はもちろん、周囲が、社会全体が幸せになる、そんな「人格的な強み(徳性、美点)」に注目したのです。
例えば、親切心、感謝、愛情とか、ユーモア、勇気、慎み深さなどなど。そんな、本人だけでなく周りも幸せにしていくような「人として優れた性質」を24種類に分類し、どの性質が強く表れているかを判定します。
オンラインテストは無料
ストレングスファインダーと同じように、VIA-ISもオンラインで診断が受けられます。米国VIA研究所のサイトに登録する必要はありますが、結果のリスト(トップ5だけでなく、全24の美点の並び)は無料でゲットできます。
このサイトから「VIA成人調査」へと進むと、質問票が出てきます。
「今までと違う新しいアイデアを思いつくことができるのは、自分の強みの一つだと思う。」
みたいな設問が全部で120問。それらが、どれくらい自分に当てはまるかを答えていくと、自分に強く表れている順に「24の美点」が表示される仕組みです。
日本版は当初、「生き方の原則調査票」として登場
VIA-ISを作ったのは、ポジティブ心理学の提唱者であるマーティン・セリグマン氏と、同じく心理学者のクリストファー・ピーターソン氏。日本でも広く用いられている精神疾患の分類リスト「DSM」の「ポジティブ版」、つまり人間の精神機能の「良い面」を網羅的に評価する尺度として開発しました。
開発の翌年(2005年)には日本版も作成されていて(大竹ら、心理学研究. 2005; 76(5),461-67. 共著者にピーターソン氏&セリグマン氏の名前も!)、「日本版生き方の原則調査票」と名付けられています。「生き方の原則」って、すごくしっくり来ます。いい和訳(超訳)だなあ。
この論文の中では、strengthの訳語として「長所」という言葉が使われています。確かに、性格の「強み」と言われるよりも、性格の「長所」という方がイメージに近いかも、ですね。
訳語の「ブレ」はちょっと残念
ただ、詳細な事情は分かりませんが、日本では「生き方の原則調査票」が「ストレングスファインダー」のように広く知られることはなかったように思います。そのこともあって、24の強み(長所)の「訳語」にブレが出ているのかもしれません。
例えば「Kindness」というstrength。これは「親切心」?「親切」? はたまた「思いやり」?
同様に……Honestyは、誠実さ? 誠実性? 正直さ?
Creativityは、創造性? 独創性?
Self-regulationは、自律心? 自己コントロール?
こういう用語のブレとか、こなれていない感じは、普及の妨げになるんですよね。「あなたの言っている『創造性』という強みと、私の知っている『独創性』という長所って、同じものなの?」みたいな。
こういう「ブレ」も、日本での広まりにつれて収束していくことに期待したいです♪
私を特徴づける「美点」は審美眼、向学心、誠実さ、スピリチュアリティ、好奇心
ブレの収束に期待! なんていいつつ、「強み」がどうにもしっくりこなくて、「美点」って言葉を使いたいので使っちゃいますが……
私の美点トップ5は、審美眼、向学心、誠実さ、スピリチュアリティ、好奇心、という結果になりました。
ちなみに、5年前に受けたストレングスファインダーでは、私を特徴づける資質トップ5は調和性、学習欲、親密性、共感性、責任感でした。学習欲(向学心)と責任感(誠実さ)しか共通していない!?
まぁ当時はサーバント型中間管理職として働いていて、その状況に(過剰)適応していたので、無理やり「人間関係構築力」を働かせていたのかも。
審美眼に導かれて、自然の美しさ、人の行いの尊さにうっとり、うるうるして、
スピリチュアリティの表れとして、一期一会の出会いに深いご縁を感じ、大切にしたいと思う(その割に、大切にできていないんだけど・反省)。
私には確かにそういう面があり…それはかなり私の中核を構成しているように思います。私の中心にある、軸となる価値観。
これからも審美眼とスピリチュアリティを大事にしながら、出会った「面白いモノ、素敵な人、ワクワクすること」を味わって、深掘りして、シェアしていきたいと思います♪
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