人生後半を豊かに生きる!ためのカードゲーム「414(よいし)カード」で死生観を語ってみよう

終活・セカンドライフ

こんにちは。来年は還暦、「人生の後半」を生きている実感が日々強くなっているナナです。

人生後半ともなると、避けて通れないのが「人生の残り時間」について考えること。みなさんは、

  • この先、何を大切にしながら残りの人生を過ごす?
  • いざ「死」が目の前に来たときに、何を大事にしたい?

…みたいなこと、考えたことありますか?

こうした、生と死にまつわる価値観=死生観って、「いつか、ちゃんと考えないと」と思いながらも、つい先送りしてしまいがちなものごとの一つじゃないかなと思います。

死生観は、自分自身で考えておくことも大切ですし、パートナーや家族がどんな思いを持っているのかを知ることも重要です。でも、こういった話題は面と向かってするのは少し気恥ずかしいもの。そんな時に役立つのが、今回ご紹介する「414(よいし)カード」です。

「414(よいし)カード」とは

「414(よいし)カード」は、誰でも気軽に死生観について自分自身や大切な人と話し合うことができるカードゲーム。NPO法人「幸(さち)ハウス」代表理事で緩和ケア医の川村真妃氏らが考案し、2021年から市販されています。414=よいし=良い死、なんですね!

開発の背景にあるのは、「自分らしい生き方・死に方を考えるために、日常生活の中で普通に死生観を語れる文化を作りたい」という川村氏らの思い。自分の人生でどんなことを大切に生きていきたいのかを日常的に考えることで、「人生の最終段階のあり方」を自分で明確にできるようになるといいます。

まあ、「その時」になっていきなり「最終段階のあり方を考えましょう」といわれても、困惑しちゃいそうですよね。切羽詰まった状況になる前から、折に触れて考えておくと、私のモットーである「終わり良ければだいたい良し」にも近づけそうです♪

カードの特徴と使い方

カードは全部で49枚。うち47枚には「いい人生だったと思う」「痛みがない」「思い出を写真に残す」「好きなものを食べる」「大切な人と過ごす」「ユーモアを持ち続ける」など、死ぬとき(まで)に大事にしたい様々な価値観を表す言葉が書かれています。残りの2枚は、自分の言葉で表現したい場合と、価値観を心にとどめておきたい(人には言いたくない)場合に選ぶカードです。

そして、カードの裏面には、カードに書かれた価値観に対する考えを、より深めるための質問が書かれています。例えば、「いい人生だったと思う」というカードを裏返すと、「あなたにとってのいい人生とはどのような人生ですか?」という問いかけが。「ユーモアを持ち続ける」の裏には、「ユーモアにはどんな力があると思いますか?」と。深い!

ゲームは基本的に対話をベースに行います。1~4人くらいが遊びやすいとされています(1人でやる場合は「自問自答」ですね)。

遊び方は簡単。まず、これら49枚のカードを机の上に並べ、「生」と「死」のどちらについて考えていくかを選びます。

  • 生を深める対話のテーマ:
    「今から最期の時(死ぬ時)まで大切にしたいことは何ですか?」
  • 死を深める対話のテーマ:
    「(死が近づいていることをイメージして)最期の時(死ぬ時)に大切にしたいことは何ですか?」

そして、カードの中から一番大切にしたい項目のカードを選び、その理由を考えて話し合います。カードを裏返して質問に答え、最後に今の気持ちをシェアします。

414カードの遊び方(時間は目安)
  • STEP 1
    49枚のカードを並べる
  • STEP 2
    自己紹介

    (名前、今の気持ち、参加理由など。1人1分)

  • STEP 3
    対話のテーマを「生」と「死」のどちらにするかを選ぶ
  • STEP 4
    大切にしたい項目のカードを選ぶ

    (1人1枚、所要時間の目安:3分)

  • STEP 5
    カードの項目と、選んだ理由を語る

    (理由を考える:3分、項目と理由を語る:1人2分)

  • STEP 6
    カード裏の質問に答える

    (答えを考える:2~3分、答えを語る:1人2分)

  • STEP 7
    今の気持ちを語る

    (1人2分)

    (出典:特定非営利活動法人幸ハウス「414カードの遊び方」)

子どもも一緒に遊べ、死だけでなく生き方についても話せる

このカードの特徴は、死生観というデリケートなテーマを扱いながらも、子どもから大人まで使用できる点です。カードには番号が振ってあるのですが、1番から20番までのカードは、小学校高学年の子どもでも理解できる内容になっています。カードを開発した「幸ハウス」のサイトには、カードを使って親子3代で死生観について話す、なんていう遊び方の例が出ていました。夏休みの自由研究にもよいかも!

また、「死ぬときに大事にしたいこと」だけでなく、「今から最後の時まで大切にしたいこと」という、「生」を深める対話ができる点も、このカードの特徴的なところです。

例えば、「大切な人と過ごす」というカードは、死が近づいているときだけでなく、これからの人生(死ぬまでの間)でも「一番大切にしたい!」と考える人がいると思います。

一方、死と生で最優先カードが変わる場合もあります。私自身の例でいうと、今から死ぬまでの間の人生で一番大事にしたいのは「いい人生だったと思う」という項目ですが(毎日を「今日もいい1日だった!」と思って過ごしていきたいです~)、死を目前にしたならば、「痛みがない」とか「人として大切にされる」なんていう項目が上位に浮上しそうです。

ちなみに、似たようなカードゲームに「もしバナゲーム」がありますが、こちらは、死を目前にしたときの思いや願いを伝えるゲーム。「414ゲーム」と共通する項目も多いのですが、より「どのようにケアをしてほしいか」「誰にそばにいてほしいか」や、「自分にとって何が大事か」という内容に重点が置かれていると感じます。

「414カード」には、遊んだ感想を書き留めておくシート「わたしの414帖」も付いています。自分の死生観を定期的にチェックし、振り返ることで、思いがけない発見があるかもしれません。

湘南エリアの方、一緒に遊びましょう♥

と、長々と書きましたが、百聞は一見に如かず。この記事を読んで興味を持った方は、機会があればぜひ「414カード」を手に取ってみてください。普段はなかなか話せないような「深い話」ができますよ!

また、私は「414カード」を1組持っていますので(実は「もしバナゲーム」も持っています~)、もしご興味ある方がいらっしゃいましたら、一緒にやりましょう♪ 湘南エリアなら、どこでもはせ参じます♥ オンラインでやる方法も、ご要望がありましたら考えてみますね!

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