いくつになっても遅すぎることはないけれど…40代からの終活をお勧めする3つの理由

終活・セカンドライフ

こんにちは! 終活ナビゲーターでライフコーチの北村ナナです。57歳で会社を辞めたのを機に終活に取り組み、人生観ががらっと変わって、それ以来「みんな、終活やろうよ! 目からウロコだよ!」と呼びかける活動をやっています。

終活のお話をすると、よく「あなたが終活?早すぎるでしょう!」(いやいや、もうすぐ還暦なのですよ)とか、「私はまだ40代なので、早すぎますよね」なんて言われます。

でもね、早いから、若いからこそ、

「もし急に死んだら、どうする?」

なんて話を、仮定の話としてできるんですよ。

80歳、90歳の人には、仮定の話じゃなくなっちゃうし(汗)。

重大な病気にかかってしまったり、痛みや後遺症を抱えてしまった後だと、終活はつらくなるんです。

死が差し迫っていない年代だからこそ、フラットな気持ちで取り組める

「終活は自分の人生の意義を見つめ直し、充実した人生にしていくための活動です。『死への準備』というわけではありません」

こういうこと、お聞きになった経験があるかもしれませんね。私もよく言います。

でも、フッと「終活、してみようかな」なんて思う時には、

どこかに「死の影」を感じているものです。

人生、先が見えたな、なんてどこかで思っている。

昔の友人や、学生時代の知り合いの訃報を聞いて、「いつ死んでもおかしくない年齢になったんだな」なんてことが、心によぎる。

もっと身近な、親、兄弟、友人、子ども、そういうかけがえのない人との別れが、いずれ来ると……。

人生の残り時間があとどれだけあるかなんて、誰にもわかりません。

でも、40代なら、この先何十年も生きる確率が高いでしょう。80代の人の「切羽詰まり度」とは、ぜんぜん違います! 

死が差し迫っていない年代だからこそ、冷静に…感情にあまり振り回されずに…ゆっくり、自分のペースで取り組んでいけるんです。

体力・気力があり、「気がかりの解消」に向けて主導的に動ける

終活を始めるとき、最初にイメージするといいのが、

「もし私が急に死んだらどうなる?」

というもの。

防災と似ていますね。「もし急に災害が起こったら?」って考えると、先送りにしていた備えを「今のうちにやっておかなきゃ!」という気持ちになるのと似ています。

40代といえば、自分も若い、家族も若い。子どもがいれば、まだ小さい。仕事はバリバリこなし、交友関係もアクティブ。

そんな世代の終活は、シニア世代の終活とはまるで違います。もちろん共通するところも多いのですが、「急に死んだとき」の影響先が広く、たとえ家族であっても分かりにくい。夫婦であっても共有していない。しかも、どんどん変化していく。

いろいろ、思いつきませんか?

「これ、共有しておかないと、困りそうだな」

「ここは事前に話し合っておかないと!」

そんな「気がかりポイント」をリストアップして、「いつまでに解消する!」と期日を決め、実行していく…というのが終活の基本ステップ。それを実行するだけの気力も体力もある点が、40代で終活を始める大きなアドバンテージだなあ、と思います。

40代は「人生の中間まとめ」のベストタイミング

終活なんてまだ早い、とおっしゃる40代の方でも、

「終活って『人生の中間まとめ』にもなるんですよ」

と言うと、「それならやってみようかな」となる人、案外多いです。

終活で取り組んでおくといい事項を洗い出したり、整理するのには「エンディングノート」が役立つのですが、それに書き込んでいく中で、自然と自分の半生を振り返ることになります。

  • 出身地、これまでに暮らした地域
  • 両親、兄弟、祖父母などの家族
  • 学校歴、学校で身につけた知識・スキル、学校での人間関係(恩師、友人など)
  • 職歴、職場での立場・役割、人間関係(上司、同僚、部下、取引先など)
  • 今も続いている人間関係、縁が切れてしまった人間関係
  • 自分が打ち込んできた仕事、活動、趣味
  • 自分が築いた家族(パートナーとの出会い、結婚、子どもの誕生など)
  • 自分が築いた財産(地位財:貯金、不動産、有価証券など)
  • プライスレスな宝物(非地位財)

…けっこう、すごくないですか?

こんなにも多くのものを、既に得ていたのか、既に築いていたのか、と気づき、

こんなにも多くのものを、失っていた、ないがしろにしていた、と気づく。

で、もし今が人生の終盤なら、「気づいて終わり」になってしまいかねませんが、

40代なんて、人生の中盤に差し掛かったところじゃないですか。

これからいくらでも、変えていける

これまでに得ているものに感謝して、大切にしながら、この先の人生を描いていける

どんどん、アップデートしていけるんです。

そうすると、きっと、50歳、60歳、70歳……と年を重ねるほどに、満足度、幸福度は相対的にアップしていく。最終的には「いい人生だった」と思いながらこの世を去っていけるんです。最高じゃないですか!

気がかりのリストアップと解消、そして人生の中間まとめ。その先にある「こんなふうに生きていきたいな~」の実現に向けて、私も歩いている途中です。一緒に進んでいきましょうね♪

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