あなたの余命、あと何年? 最新のデータをチェックしてみよう!【令和4年簡易生命表】

健康情報

こんにちは。元・医療記者で健康マスター普及認定講師の北村ナナです。

先日、地元のボランティアグループの方々(70歳過ぎの方が多いのですが、皆様、とっても元気!)と話していた時のこと。近隣にJRの新駅ができるのですが、いつ開業するの?という話題になり、さくっとスマホで検索した私が

2032年に開業予定だそうですよ」

というと、そこにいた皆さんが口をそろえて

「あー、もう生きてないわ~~」

な、なにをおっしゃいますか。あと8年後じゃないですか! そう言うと、

「だって私、84歳なのよ。女性の平均寿命って87歳でしょう? あと3年しかないじゃない」とAさん。

Bさんは、「俺なんか、82歳だから、もう寿命を過ぎちゃったよ」なんて言う。

あらやだ、もう死んじゃってるの? あはははは、なんて楽しく笑い合って終わったのですが、

いやいや、お二人とも、まだまだ生きますから! …というわけで、「平均してあと何年生きるか」という「平均余命」を、年齢別にさくっとご紹介!

最新(2023年7月公表)の平均寿命は、男性81.05歳、女性87.09歳

例年、7月の終わりごろ、「日本人の平均寿命は男性〇歳、女性〇歳」といったニュースを目にします。これは、厚生労働省が年に1回とりまとめている「簡易生命表」が、毎年この時期に公表されるためです。

現時点での最新版は、2023年7月28日に公表された「令和4年簡易生命表」です。それによると、2022(令和4)年の日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳。2021(令和3)年と比べると、男性は0.42年、女性は0.48年短くなりました。

なんだか平均寿命というと、毎年長くなるものだという印象が強かったのですが、実は2年連続で前年を下回っています。一番影響が大きかったのは、男女ともに新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)。男性は0.12年、女性は0.13年、新型コロナによる死亡の影響で寿命が短くなっています。

とはいえ、諸外国と比べれば日本は依然として長寿国。女性の平均寿命は日本がトップ、男性はスイス、スウェーデン、オーストラリアに次いで4位につけています。

で、平均寿命の定義を改めてご紹介すると、これは「その年に生まれた子ども(0歳児)が、平均してあと何年生きるか」、つまり「0歳児の平均余命(よみょう)」ということ。

毎年、平均寿命のニュースを見るたびに、「平均寿命は87歳で、私は70歳だから、あと17年か……」なんて思ってしまいますが、

70歳まで生きた女性は、あと17年ではなく、

あと20年(19.89年)生きますから!

悠々、平均寿命超え! 70歳の女性は89.89歳、80歳の女性は91.74歳まで生きる

平均してあと何年生きるかという期待値を「平均余命」と呼びますが、これを加味した「ある年齢での平均寿命(年齢+平均余命)」は、高齢になればなるほど長くなります

令和4年簡易生命表から、年齢別の平均寿命を表にまとめてみました。

【男性】

【女性】

年齢(歳)平均余命(年)平均寿命(歳)
087.0987.09
1077.3087.30
2067.3987.39
3057.5687.56
4047.7787.77
5038.1688.16
5533.4688.46
6028.8488.84
6524.3089.30
7019.8989.89
7515.6790.67
8011.7491.74
8111.0092.00
8210.2992.29
839.5992.59
848.9292.92
858.2893.28
867.6693.66
877.0794.07
886.5194.51
895.9794.97
905.4795.47
915.0096.00
924.5696.56

歳を重ねてきた人ほど、より長く生きる確率が高くなる。改めて数字を並べてみると、特に女性は75歳を超えた人は普通に90歳過ぎまで生きるんだなあ、なんて感慨深く感じます。

84歳の女性Aさんは、平均してあと4年どころか、あと9年生きる計算に。8年後の新駅の開業、余裕で間に合います!

82歳の男性Bさんも、あと7.75年。あ、あれ? 惜しい……(汗)。

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