こんにちは、ナナです。2025年、私はオンラインコーチとしての活動を本格化するべく準備を進めています。3年前に30年以上勤めた出版社を早期退職した当時の私に、「数年後にはライフコーチとして活動しているよ」と告げたら、きっと「ウソだーー!」と言うと思います。
それくらい、私にとって意外な転身だったわけですが、今振り返ると案外、自然な成り行きだったようにも感じます。年の初め、今後のキャリアについて考えている方もきっと多いですよね。……というわけで、この「転身」の経緯について、シェアしますね!
「終活」との出会いが転換点
実は、この転身のきっかけは「終活」との出会いでした。2022年1月に早期退職した後、それまで読めなかった本を読んだり、溜まっていた録画を見たりする中で、ふとエンディングノートを手に取りました。
そして、人生を振り返る作業を通じて、
「終活って本当に大事。終活というと『人生の終盤になってからやること』と思われているけれど、むしろ40~50代の、人生の折り返し地点を迎えたタイミングで、終活をやっておくことの大切さを伝えたい!」
という強い想いが生まれたんです。
この想いを誰かと共有したい、伝えたいという気持ちが高じて、2022年9月から「ふじさわ終活カフェ」というセミナーを地元の藤沢でスタートしました。
「私、コミュニケーション苦手かも」→そうだ、コーチングだ!
とはいえ、これまでの人生でセミナー経験は数えるほど。なんとかなるでしょ、と始めては見たものの、毎回のテーマを決めて、会場を押さえて、スライドを作って、チラシを作って配って、集客して……という活動は、正直言って、「し、しんどい……」というものでした。
セミナーは一方的な講義ではなく、お互いに学びあえるワークショップスタイルで行っていたのですが、そのファシリテーションも「わ、私、苦手かも……」。いつもメロメロになっていました。よろよろ、メロメロしていると、参加者の皆さんが助けてくださったりして、本当にありがたい体験でした! が、セミナー講師としてはダメダメです。
そして最大の難関が……参加者とのコミュニケーション。「こんなとき、どうしたらいいでしょう?」というご相談を受けたとき、知識は集めて伝えることができても、気持ちに寄り添うことは実に難しい! ここが私の最大の課題だ、と感じました。
そんなとき、たまたま知り合った人が、コーチングスクールの講師をされていたのです。
これってもう、運命?と、誘われるままにコーチングを学び始め、2023年2月にコーチ認定資格を取得。コーチとしての活動をゆるっと開始しました。
コーチと記者との意外な共通点
当初は単なるコミュニケーションスキルの向上のつもりで始めたコーチング。ですが、実践と学びを深めるうちに、記者時代の経験との意外な共通点にも気づきました。
まず、「相手の話をじっくり聴く」という姿勢。記者時代、インタビューでは相手の言葉の奥にある本当の思いを引き出すことを大切にしてきました。あらかじめ決めた質問だけでなく、相手の言葉に耳を傾け、その場で湧いてきた質問を投げかけていく。そうすることで、思いがけない発見や新しい視点が見えてくることがよくありました。
それは、コーチングでも同じなんです。クライアントの言葉に耳を傾け、時には「なぜそう考えるようになったのですか?」「その経験から、どんなことを感じましたか?」などと問いかけることで、その方自身が自分の中にあった答えに気づいていく。その過程は、記者時代の取材にとても似ているなと感じています。
専門性を高めつつ、パラレルキャリアを模索中
コーチングを始めて気づいたのは、特に40~50代の方々の悩みに、深く寄り添えるスキルが必要だということです。そこで、アイデンティティの揺らぎや将来への不安など、複雑な心理面のサポートができるよう、コーチ向けの心理学講座を受講。心理学マスターコーチの認定(2024年12月)を受けました。
私自身、終活を通じて人生を見つめ直した経験から、人生の折り返し地点でじっくり自分と向き合うことの大切さを実感しています。だからこそ、同世代の方々の気持ちに寄り添えるコーチ兼カウンセラーになれたらいいなと思っています。
そんな思いを形にするため、今年から「オンライン相談」を本格的に始めることにしました。対面には対面の良さがあるのですが、オンラインなら場所を問わず気軽にお話しできますし、プライバシーも保ちやすい。価格もできるだけ手頃に設定して、より多くの方にコーチングの良さを知っていただけたらと思っています。
とはいえ、記者・ライターという仕事を完全に手放したわけではありません。むしろ今は、「パラレルキャリア」という働き方に魅力を感じています。仕事、家事、社会活動、自己成長など、人生には様々な「ワーク」があっていいんですよね。その中の一つとして、コーチング活動が自然に加わった、という感じです。
これからの私にできること
思いがけない道を選んで3年。まだまだ試行錯誤の毎日ですが、クライアントから「話せてよかった」「自分の中でモヤモヤしていたものが少し整理できた」という言葉をいただくと、本当にうれしくなります。
2025年は、オンラインでのコーチング活動を軸に、ゆるやかに、でも着実に歩んでいくつもりです。同時に、記事を書いたり、セミナーを開いたりと、いろんな形で、等身大の私にできることをこれからも探していきたいと思います。
みなさんも、人生の途中で「こんな私が、まさか!」という選択に出会うかもしれません。そんなとき、この記事を思い出していただけたら、うれしいです❤
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