コーチングのテーマってどうやって決めている? コツは「広げてから、絞る」【コーチングのヒント】

コーチング

こんにちは。プロコーチとして活動しはじめて、ようやく1年が過ぎたナナです。コーチ資格更新のために、この1年の活動を振り返ってまとめていたのですが、実践もスキルアップに向けた取り組みも「うーん、60点!」(勝手な自己採点です💦) これからの1年、もっと活動の量も幅も増やし、質を上げていきたいな、と決意を新たにしました。

 その第一歩として、コーチ活動を通じて感じたことや、コーチング関連の勉強会・トレーニング・セミナー・書籍などで学んだり気づいたりしたことを、文章化してシェアしていきますね!

コーチングの「テーマ」が決まらない場合って?

コーチングでは、クライアントがかなえたい夢や目標、解決したい課題などをテーマに、コーチと話しながらクライアントが考えを整理し、自分の中にある答えを見つけていく……というのが基本的な流れになります。

ここでさらっと「テーマ」と書きましたけれど、これがすらっと出てくる場合と、なかなか出ない場合があるんです。

ばくぜんと、「これからの生き方について考えてみたいんですけれど」とか。

「終活をそろそろやらないと、と思っているんですが……」とか。

「特にやりたいことがないんですよね。趣味、ないといけないんでしょうか?」などと、逆質問されたりして(わりとよくある)。

「3つ」挙げてもらい、軽く具体化する

そんなときのアプローチとして、私は「3つ、挙げてみてください」と、あえて「3」という数字を出して発想を広げてもらうことがあります。

「これからの生き方ですね。では、こんな生き方をしてみたいな、というのを3つ、挙げてみてください

「終活をそろそろやりたい、と思っていらっしゃるんですね。終活と言ってもいろいろありますが、特に気になっていることを3つ、教えていただけますか?

…といった感じ。別に3つでなくてもいいんですが、「いくつでも自由に」と言うよりも「3つ」と言う方が、経験上、言葉が出てきやすい感じがしますし、話が散漫にもなりにくく感じます。

このテクニックは、日常の自問自答(=セルフコーチング)でも、結構使えますよ~❤ 「ゴールデンウィークに、どこか旅行に行きたいな」→「旅行の行先を3つ挙げると?」みたいに。

で、3つ挙げてもらったら、「具体的には?」と、軽く尋ねます。ここではあくまでも「軽く」です。

「〇〇さんがこれからやってみたい生き方は、世界を放浪、現代の寺子屋をつくる、故郷にUターンして農業、の3つですね。それぞれについて、もう少し教えていただけますか?

「終活で気になることを3つ挙げてみると、お墓、親の家の片付け、子どもに遺すもの、ですね。お墓というと具体的には?……次は、親の家の片付けですが、具体的には?……」

そして、クライアントが話す内容、話し方、声のトーン、身振りの大きさ、表情などを観察します。話をする中で、繰り返し出てくる言葉(キーワード)にも注目します。

3つから、1つに絞る。あるいはぜんぶ捨てる!

テーマ候補の3つについて話す中で、1つだけとても話が膨らんで、自然とそれがその日のコーチングのテーマになる場合があります。

テーマ候補の中には、話の途中で「あー、これはいいです」と、クライアントが自ら取り下げる場合もあります。

クライアント本人は気づいていない様子でも、コーチから見ると「このテーマ候補について話しているときは、表情や声のトーンがぜんぜん違った!」という場合もあります。こうした点は「お伝えしてもいいですか?」と前振りしてからクライアントに伝え、「これを聞いてどうですか?」と感想を伺うと、テーマが絞り込める場合があります。

繰り返し出てくるキーワードも、注目ポイントです。特定のテーマ候補の時だけ「ずっと気になっていた」とか、「子どものころから〇〇だった」と言っていたり。

「〇〇しないとダメ」「許されない」「まあ、無理なんですけどね」といったネガティブ系の言葉が繰り返し表れることもあります。こうした点も、クライアントの許可を得てから伝え、感想を聞きます。その上で、

「今日は、何について話していきましょうか?」

だいたい1~2割は、ここからぜーんぜん違うテーマになっちゃったりします(笑)。もちろん、それでぜーんぜんOKです! 

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